第三章 恋と友情


犬、サルをお供にした桃太郎が歩いていると

「あの…あたしわぁ…可愛くないし…でも…一緒に連れてって」

いぬの親友だったキジがイキナリ現れて

桃太郎に、そう言いました。

一生懸命の告白に泣いているキジに桃太郎は

「ばか…泣いてんじゃねぇよ…」

「で…でも…ヒック…ヒック…うぇぇん」

「ほらよ」
桃太郎はキジの頭をポンポンと軽く叩いてキビ団子を腰の袋から出しました。

「ヒック…こんな大型鳥類でもないアタシでいいの?」

「要らねぇんなら捨てるぞ」

「やだ」

「じゃあ!一緒に来い」

「うん!」


キジはイヌに
「ごめんイヌ…あたしも桃太郎が好き…」

「いいよキジ!あたしらずっと親友だよ!」