「はぁ……」
「そこー、サボるな~」
「は~い」

溜め息を聞いていたリーダー
なのに心配はしていないようだ。
寂しい……。

「どうした、平気か?」
「あ、一応……」

立ち上がって砂をはらう。
磯の香りが少し鼻をつく。

“ザザーン……”

この海の先に
いえ、地図の何処かに
きっと貴方はいるんでしょ?

ちらっと祐太の携帯を思って
私はギュッと眼を瞑ってみた。