「聞いたことないぞ~、お前、夢でも見てたか!?ははは、変な夢だな。そうとうこの仕事が好きか、ん?」

けらけらと笑われた。
私も普段なら笑うけど、嫌な汗が頬を伝った。

『祐太はじゃあ……―――。』

「すいません。浜行ってきます……。」
「お?おお。」

波の音が、心臓の音で聞こえなかった。