曖昧な返事に笑いながらも、あまり詳しく聞くのは失礼かと思って『そぅかぁ』って返事した。


でも、やっぱり少し気になって。


お節介焼きな性分なんです、アタシ。



『まぁ、人生色々あるし、人それぞれあるし。優斗が楽しく幸せに生きることが出来たらいいね』

って付け加えた。




優斗は『楽しいけど、幸せは難しいな』って笑った。


優斗の話し方、仕草から【優斗の好きな人はアタシの知ってる人かもしれない】って気付いた。


パッと思い付いたのはバーベキューの時の女の子たち。その後は、学校の女の子たち。



「優斗の好きな人って、アタシの知ってる人やろ？」

ふと告げた言葉に優斗が固まった。


確信。


「違うかったらゴメンな。でもアタシに聞いてきたくらいやから、そうかと思った」


付け加えて喋り続けてたら優斗は『そうやな。確かに知ってる』って笑った。



優斗、あの時はゴメンな。


優斗は今でこそ『あの時にお前が居てくれて助かった』って言ってくれるけど、あの時、ホンマはキツかったよな。