みんなで盛り上がって、優斗が買ってきたものも、あっという間になくなった。


先輩が『もう無いん?』って言うと優斗が『あぁ、俺買ってくる』って言って立ち上がったから、アタシも「アタシも行く。酔っ払い怖い!」って笑って言いながら部屋を出た。

先輩が『ホンマに食ってやろうか!』なんて追いかけてくるもんだから、急いで叫びながら逃げたけど。


本当にお互いその気がない気軽さ。

それが楽しかった。


コンビニに向かう途中で優斗が『好きな人居る?』って聞いてきた。


アタシはテンション高かったこともあって、つい最近彼氏と別れたから今は休憩中なこと、その時に先輩が色々助けてくれたことを喋った。



話の流れでアタシも『優斗は好きな人居てるん?』
って聞いたら、少し沈黙した後に『うーん。どうかな。居るかもしれない』って微妙な返事をした。


きっとあの時、ためらったんだろうね。


自分は恋愛対象が同性だってことは中々カミングアウト出来ることじゃない。


やっぱり変な目で見る人が多い現実。