ご飯を食べて会計では割り勘。


アタシは奢ってもらうばかりは悪いから出す。って言い張ってて。

『じゃあとりあえず千円でいいよ』て言われたから千円出して。

後の全部は先輩が出してくれた。



けど、店から出た後に返してくれた。


『お前より稼いでんやから、そん位気にすんな』

そう言ってバッグに千円突っ込んで、ガタイのいい先輩と先に歩いていった。


変だけど、やっぱいい先輩。


で、車に乗って先輩の家に行って。

テレビ見ながら話してたらメールが来たんだ。



「優斗からだ」

ってふと呟いたら先輩笑ってた。


『昨日この位の時間に行ったからな。電話してやれ。俺が出てやるから』


ってイタズラっ子の顔してた。


アタシもそういうイタズラ好きだから、その話に乗って。


優斗に電話した。



先輩の第一声。



『お前、こんな時間にウチの娘に何の用や』


声が違う!


アタシとガタイのいい先輩は声を必死で押し殺して笑ってた。