クラスに入るとほとんど席に着いてた。
私は窓側の後ろから2番目。
こういう時に名前の順って得するのね。
女の子たちは皆んな携帯片手に
赤外線でアドレス交換してる。
私は遥と交換して、クラスを眺めてた。
「ねえねえ!華羽!さっきの人!」
遥に肩を叩かれて振り向くと
既に2、3人女の子が付いた彼がいた。
もちろん男友達もいるけど。
「ふふ、コバンザメみたいだね。」
「確かに!面白っ!
華羽、聞きに行かないの?」
「私はいいや、メールとか苦手なの。」
え〜そうなの〜って遥は笑って
携帯片手に回ってた。
遥はすごく社交的なんだなぁ。
すると担任のおじさん先生がきて
みんな席に座り始めた。
私はこっそり、彼の姿を横目に
先生の挨拶を聞いていた。
ちっとも覚えてないけど。