(次の日)

「七世~、お迎え来たぞ。」

「永久くん!あっ、永久パパか。ほんとに来てくれたんだね!」

永久に飛びつく七くん。

「ああ。約束は守るぞ。」

永久は七くんの頭を撫でながら抱き上げる。

「あっ、七くんこの人は…?」

「ボクのパパになるの!ママのコイビトだよ。」

有先生に聞かれて的確に答える。

「はじめまして。紅もお世話になってるみたいで。これからはちょくちょくお迎えに来させて頂くと思いますので。よろしくお願いしますね?」

「は、はいっ!」

威圧的な永久に、ビビる有先生。

一歩後ろから、それを眺める私と蒼空くん。

「ありゃ完全に諦めたな、先生。」

『だから、違うから。』

「まだ言ってる。あの先生は本気で狙ってたと思うよ?」

『なんでわかるの?』

「同じ男ですから。」

『そう…。』

もう何も言うまい。

私はひとり、はぁ…っと、ため息をついた。


end