「オレもじいちゃんいるだろが。」

しつこいっ!

『私は挨拶もきちんとできないような人の名前なんて、覚えませんし、呼びません!』

この際だから…と、はっきり言ってしまった。

孫、絶句。

でも、立ち直りも早い!

「わかった。こんどからはきちんとする。だから、呼べ。」

だんだんこのオレサマと話すのも面倒になってきて。

『蒼空くん、連れて帰ってください。』

蒼空くんに真面目な顔して、切実に訴えた。

…蒼空くん?

笑いを堪えてます?

「う、うん。帰る…よ!ぶっ、ははっ。」

堪えきれてませんが。

彼はこの状況が楽しくて、しょうがないみたい。

まさしく類友!

「いや、まだ帰らねぇよ。」

「ダメだって!まだ仕事あるんだから。」

「イヤだ。」

子供がいる!

この人の秘書だけは、何がなんでもいやだ!

蒼空くん可哀想。