「パパは可愛いママが大好きだったんだね!ボクもママ可愛くて大好きだもん!」

『七くんっ、ママも大好きよ!』

ぎゅーぎゅー抱きつく。

「ママ、苦しいよぉ。」って言いながらも、七くんは笑顔だ。

「大人になったら、ママと結婚して大事に大事にして、ずーっと傍にいるんだよ。あっ、お仕事もきちんとするよ!」

『結婚してくれるのっ?!ママ嬉しい!』

「よかったなぁ、七世。」

壱紗くんが七くんの頭を撫でながら笑う。

穏やかな時間が流れていた。

…と、それに水をさす男…そう、瀬高孫!

「紅はママだから、結婚はできないんだぞ。保育園の誰かと結婚しろ。」

「やだぁ~!」

「じゃあ、ママと結婚したら、七世はママの子供じゃなくなるけど、いいんだな?」

なっ、なんだこの男は~!

しかも、しれっと七くんと私のこと、呼び捨てにしてるし!

七くんがなんか真剣に悩みだした。

このくらいの年の子は、みんな一度は言うのよっ、ママと結婚するって。