「永ー久ー。」

蒼空くんに急かされて。

「…いただきます…。」

やっと言えました。

どちらが子供かわからないわ。

私はタイプじゃないから関係ないけど、彼女になる人や奥さんは大変ね。

顔がよくても性格が合わない。

と、そんなことを考えてたら。

ドアの開く音。

『いらっしゃいませ…あっ、壱紗くん!久しぶり。』

そこにはスーツを着た背の高い男の人。

葉ちゃんのお兄ちゃんで、弓弦くんの親友だ。

『おかえりなさい。来てくれたの?』

久々だったので嬉しくて、駆け寄ると七くんもやってきた。

「壱紗くーんっ、おかえりなさい。」

七くんは飛びついた。

壱紗くんのこと、大好きなんだよね。

「七世~ただいまー!相変わらず可愛いな。出張で来れなかったんだよ。これ、アメリカのお土産!」

なんだかまた壱紗くんの手にはお土産がたくさん。

出張いくたび買ってきてくれるんだよね。

「わぁい!ありがとー!壱紗くん、ボクパパのこと聞きたくて待ってたんだよ。」

「ああ。葉から聞いてるぞ。紅、いいか?」

『うん、気になってしょうがないみたいだから。』