「そー言えばケータイって見つかってるの?」

僕は桐谷さんに勢いよく尋ねた。

「え?そー言えば見つかってないわね。警察も捜したと思うけど。」

「じゃあもしかしたら本当にケータイを拾おうとしたのかも。」

「だったら自殺じゃなくて事故……?」

突然道が開けた気がした。