顔を洗って服を着替え、朝ごはんを食べて洗濯と掃除に取りかかる。


洗濯物を干している時だった。

ケータイに電話が掛かってきた。

高校からの同級生で同じ大学に通う江角だった。

「もしもし?」

『川本!?聞いたか?』

江角は慌てていた。

「何?どうしたの?」

僕がそう訊くと、江角は深呼吸して言った。

『落ち着いて聞けよ?諸星が……亡くなった。』