僕と桐谷さんは岡田についていく。

岡田はスタスタと歩いて、ある個室の前で止まった。

『桜田義弘』

そう書いてあった。

コンコンとノックをして中に入る。


いたのは満身創痍の男の人だった。


ベッドに座り、外を見ている。

ベッドの横には松葉杖があった。