「もしもし……。」

テンション低めで出る。

当たり前だ。
こんなときにテンションが上がるわけがない。

『川本か!?』

岡田の声だった。

「岡田か……。何?」

『桜田って男が見つかった!』

「……え?」

桜田ってあの花束の……?

『今すぐ会いに行くけど、お前も行く?』

「行く!」

即答した。