「確か高校にはキンモクセイは1本しか無かったはずだし。」

「でもあのキンモクセイはグラウンドには生えてなかったわよ?」

「そのグラウンドってさ、もしかして運動するあのグラウンドじゃなくて普通に地面の事指すんじゃない?」

「なるほど……。じゃあ明日の朝イチで高校に行きましょう。今日はもう日が暮れてしまったし。」

窓の外を見ると山の向こうに日が沈んでいた。

「そうだね。」

その後、おばさんに証拠品を持ち帰ることにお許しを貰い、二人で帰った。


その帰り道の出来事だった。