「暗号?」

「いいえ、暗号というよりクイズね。」


『大 中 小
これに当てはまらない物

思い出のある木の下』


「分かる?」

僕は桐谷さんに尋ねた。

「たぶん高校のどっかの木の下じゃない?」

「高校?」

「だって大、中、小に当てはまらないのは高じゃない。」

「そっか。」

つまり大学、中学校、小学校ではないということだから高校か。