「どうしたんだよ急に。」

「昨日桐谷さんから聞いたんだよ。みんな裏の顔があるって。お前もそうなのか?」

岡田は鼻で笑った。

「裏の顔くらい誰にでもあるだろ。」

開き直ってる岡田を見て僕は何だか辛くなった。


「諸星さんの事どう思ってたか訊いたな。」

僕は答えずに岡田を見つめた。

「俺は裏がありそうな女って思ってたよ。」