《もしもし》

《もしもし?奈緒?》

《は、はい》

《悪い、百合が今俺らの学校に来てて、ちょっと話しに行ってくる》

《…分かりました!気を付けて下さいね!》



出来るだけ明るい声で話して、電話を切った。


私の表情で分かったのか、机を叩いて立ち上がった。



「藤原、マジでぶっ飛ばす」

「や、真奈!大丈夫だから!」


慌てて真奈の肩を抑えた私は、真奈に自分の気持ちを話すことにした。