嵐みたいなやつだったな…


さっきとは違ってシーンと静まりかえる保健室は、なんだか居心地が悪かった。




* * *


なんとか教室に戻って、真奈達といつも通り過ごしていると、窓の外を見ていた男子達が騒ぎ始める。



「なぁ、あそこに誰か立ってねぇ?」

「えー?どれどれ」

「うわ、ほんとだ!違う学校の子じゃん?」


誰かに告白しにきたー!とか言って騒ぐ男子の声を背に、真奈と元カノさんのついて話していた。



「は?!あたしが知らない間にそんな事があったの?」

「…はい」

「何その元カノ!ムカつく」


プンプン起こる真奈をなだめていると、電話が鳴っている事に気付く。



「藤原先輩…」


電話の相手は藤原先輩だった。


何か嫌な予感を感じつつ、私は電話に出た。