「…不安?」

「不安、です」


「…そっか、仕方ないよね。奈緒ちゃんは、春人の事信じてればいいから。あいつは、絶対に奈緒ちゃんを裏切ったりしないよ」



ポンポンと頭を撫でてくれた優馬先輩は、またね〜と言って去って言った。



信じてる。
藤原先輩を、信じてるから…

あれ?信じる事って、こんなに難しかったっけ?



信じたいのに、不安ばかりが押し寄せる。