「そう言えば、奈緒は見たんだよね?どんなだった?!」


「どんなだったって…まぁ、ウザいとか興味無いとか言ってたよ。女の子泣いてたし…」

「まぁ、好きな人にそんな事言われたら泣いちゃうよね」



そう言って真奈は、再びスマホをいじりなが、話を続けた。



「でさ、奈緒はどうなのよ?」

「?どうなのよとは?」

「だからぁ、藤原春人先輩の事、どうなのよ」



そう言って、ニヤニヤしながら私を見つめる真奈は「好きになった?」と続けた。



「はぁ?!そんな訳ないじゃん!あんな心無いような人絶対お断り!」


顔だけじゃん!!とプンプン怒る私に真奈は、カッコイイのに〜と少し残念そうな顔をした。