はぁ ダメだ、さっきから携帯を開いては閉じての繰り返しだ… 「連絡ぐらい、よこせバカ」 小さく呟いて、テーブルに目をやると、大好物が沢山並べられていた。 今日、誰かの誕生日かなんか? そのぐらいたくさん並べられていた料理に、美味しそうと呟いた。 「奈緒が元気になるように、大好物いっぱい作っちゃった」 そう言って笑うお母さんは、さ、食べよ!と私を椅子に座らせてくれた。