「でも、これからはライバルだからねっ!藍、頑張っちゃうからね!」

「う、うん!私も頑張る!」



そう言って笑い合った私達は、真奈が来るまで他愛ない話をして盛り上がった。



「あ、奈緒、藍!おはよ!」


「おはよう!昨日はどうだった?」



その質問に、実はね…と言って私達に近づいてくる。


ゴクリ。と唾を飲み込んで、続きを待つ私と藍ちゃん。



「…付き合っちゃいました♡」


そう言って、キラリと光るネックレスを前に出して見せる真奈。




「え?まじ?」

「マジ」


「キャー♡真奈ちゃん、良かったね!」

「真奈すごい!おめでとう!」



えへへと笑う真奈に抱きついて、幸せを噛み締める。


親友が幸せなのを見ると、こっちまで幸せな気分になる。


真奈も、同じように思ってたのかな…

だったら尚更頑張らなくちゃ!私がクヨクヨしてたら何も始まらない!



そう言い聞かせて、一限目が始まる合図のチャイムと共に、席に戻った。