「宣戦布告されちゃったね」
「うんうん、せんせんふこって、え?!」
宣戦布告?!えっ?なにそれ!こわ!
えっ、えっ、えっ、なんで?
「はぁ」
アタフタする私を横目で見て、大きなため息をつく真奈。
「いい?よく聞きなよ?…藍は藤原先輩が好きってわざわざ言ってきた=奈緒ちゃんには負けない」
「奈緒ちゃんには負けない?…全然意味が分からん!だって、藤原先輩が好き!なんて言ってないよ?」
「言ってなくても分かるの。2人がいい感じなのを見て、藍も燃えたんだろうね」
「い、いい感じ?」
「土曜日、いい感じだったじゃん。帰りも送ってもらってさ。…2人が出てった後の藍、全然元気無くて見てられなかったよ」
帰るよ、と言って一足先に廊下に出た真奈を追いかけるように、私も廊下に出た。