笑ってる。
藤原先輩の笑顔を見て、一気に上がる心拍数。
キュンとして苦しい心臓。

…おかしい。


誤魔化すように、藤原先輩に話しかける。




「あの、藤原先輩」

「ん?」

「土曜日は、ありがとうございました」



そう言うと、藤原先輩は少し考えて何の事か分かったようで、照れたように、おう、と言ってまたメロンパンを頬張った。



優馬先輩は相変わらず冷やかしてきたけど、そのおかげで空気がより和むんだと思う。

私達6人がこんなに仲良くなったのは、きっと優馬先輩のおかげかな…?



それから、楽しい時間はあっという間に過ぎて、6人はそれそれ教室に帰った。