「右から、小泉翔太くん、谷村優馬くん、藤原春人くん。3人とも私達と同じ学校の3年生だよ!」


「小泉翔太です!よろしくね!」

と言ったのは、さっき気を使って謝ってくれた、爽やかな人だ。


「優馬って呼んでね☆よろしく!」

黒髪の髪をキチッとセットして、少しだけチャラそうな谷村先輩。


「…どうも」


自己紹介する2人と、無理矢理連れてこられてムスッとしている藤原先輩。


学校で会った時よりも大人っぽくて、しかもあんな事があったからか、少しドキドキする。



「じゃあ、次は女の子ね!右から私、新堂藍、早川真奈、塚田奈緒。私達は全員2年生ね!」


「真奈でーす!よろしくお願いしまーす!」

「な、奈緒です…よろしくお願いします」



私の目の前には藤原先輩。
なんだか視線を感じて俯いたまま自己紹介してしまった。


…怖い。吸い込まれるような瞳に捕らわれてしまった時のあの感じ。

全部見透かされているような、大きくて透き通った瞳。

睨むように私を見ていたあの目が、私は少し苦手だった。