思わず石を握り締めたまま、走り出す。


なぜだかわからないけれど、心のどこかで今度こそりぃが見つかるような気がしていた。



俺の勘が正しければ、きっと……。



勢いよく家を飛び出して、駅に向かって全速力で走る。


外はもう日が落ちて暗かった。



待ってろよ、りぃ。


俺が必ず見つけ出すから。


今度こそ必ず……。



絶対に俺が、お前を見つける。



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