思わず石を握り締めたまま、走り出す。 なぜだかわからないけれど、心のどこかで今度こそりぃが見つかるような気がしていた。 俺の勘が正しければ、きっと……。 勢いよく家を飛び出して、駅に向かって全速力で走る。 外はもう日が落ちて暗かった。 待ってろよ、りぃ。 俺が必ず見つけ出すから。 今度こそ必ず……。 絶対に俺が、お前を見つける。 . * .