部屋に行くと、中はいつも通りな感じで、特に変わった様子はなかった。
だけど、ふとドレッサーの前まで来てみると、
「……あっ」
そこには何か、白い石のようなものが置かれていた。
石のようなもの…というよりは、本物の石だ。
ずいぶん綺麗な丸い石。
だけどなんだろう…。どこかで見た覚えがある。
妙に懐かしい気持ちになって、その石を手に取ってみた瞬間、ハッとした。
……あれ?まさか、これ……。
ふいに、幼いころの記憶がよみがえる。
そうだ。この石は、あの時俺が……。
あの公園って、どこにあったっけ……?
「…っ!」