「新人…?」


そう尋ねられ、小さく首を横に振る。


「え、じゃあ……」


「俺がスカウトしたの。今日体験入店って事で来てもらった」


「あ、そういう事ですか」


納得した男性はそのまま掃除に戻った。



「おはよーございまーす」


男性が掃除に戻った直後に来た道から女性の間延びた声が聞こえた。


それと同時にカツカツというヒールの音も。


「ちょうどいいところに来た」


『……?』