「おーい、起きろよ。雅人、帆鷹」
俺は弟2人の体を揺らしながら、起こすようにしたけど、起きなかった。それが、イラついて削ったんだよ。
「いたいわ。刻にぃ」
涙目で痛さを訴えているのが雅人。
18歳で高3。
「まぁ、爆睡していたのが悪いんだよ。雅にぃ。刻にぃのことは正論だよ。」
物分かりがいいのが帆鷹。
15歳で高1。

「外見てみろ。でも、絶対、外には出るなよ。」
俺はそう言うと、弟2人は窓から外を見た。
「「なんだよ。これ」」
外を見た2人は俺と同じ反応をしていた。
まぁ、こうなることは分かっていたけど、俺は弟2人を前でそんなことは言えなかった。長男は1番しっかりしないとね。
それで、高卒で就職したんだし。
親も俺が高3で亡くなったんだから。
流石にしっかりしないと思ったんだよなぁ。
まぁ、それは置いといて………
まずはこの現状をどう脱出するかなんだよね。

「雅人、帆鷹。この道を通ったら、流石に町とかに着くと思うからそっから、どうするか決めないとな。」

「そうだね。刻にぃ」
そういったのはやっぱり、物分かりがいい帆鷹だった。
まぁ、こういうところが兄としては助かっているんだが……
もうちょっと年相応な行動言動して欲しいのが兄としては願いだけどなぁ

「よーし、出発しますか。」

「お腹、減ったから朝ごはん食べたいよ刻にぃ。」
お腹からグゥーってなったからなんか笑ってしまったんだけどね。
まぁ、飯を作ってから出発しますとしますか。