『今日一緒に帰ろ?』

「いいよ。」

別に断る理由なんてないからね。

そして私たちは、時々バス停まで一緒に帰るようになった。



クラスの集合写真撮るから校門前に集まれー

担任の声が聞こえる。

(眩しい)

太陽に目を細目ながら外に出る。
残念ながら親友とはクラスが違うから今日はクラスの友達と外に出る。

『ねぇ、あいつ絶対お前のこと好きだろ。』

クラスの友達が私に言った。
友達が見る視線の先を見ると、キミが窓辺にいる。
たまにこっちを見る。

「そうかな。」

『絶対そうよ。ガン見じゃん。社会見学の時から。』

「…そうかな。」

正直分からない。

だってキミは謎めいているから。