「あんたなんて死んじゃえばいいんだよ。」


「あんたなんかこの世に必要とされてないんだよ。」


ああ、そうやってまた冗談を言うんだな。

あたしはずっとあたしの中の冗談を信じていた。


「冗談?笑わせないでよ。」


「目障りだからあたしの前から消えて。」


そうやってあたしの目の前に親友がカッターを下ろした。

あたしの頬につたるのは悲しい思いをして流してしまった赤い血。

床に垂れるのは私の頬から落ちた赤い涙。


あたしはここで初めて「裏切り」を体験した。