「天界にも王様のような人っているんですよ。」


「そうなのか？」


「はい。大天使様といって、名前はガヴリエル様って言うんですよ。まあ、呼び方は人それぞれなんですけど。大天使様と呼ぶ人もいますし、名前で呼ぶ人もいます。私は、大天使様と呼んでいますが。」



大天使様のことを話すと、シグレさんは天界に興味をもったみたいで。

私に、天界に住んでいる人々のこと、天界での生活のこと、そして大天使様のこと、他にもいろんなことを聞かれた。

だから、私も魔界についてシグレさんにいろんなことを聞いた。

それから、私たちは暇なときに天界や魔界についていろんなことを話すことにした。

シグレさんはたまに、自分の家族のこと、友達のこと等を話してくれた。

だから、私もシグレさんに自分の家族のこと、友達のことを話した。

私は、シグレさんが家族のこと等を話してくれる度に、シグレさんが心を開いてきているみたいで嬉しかった。

なぜ嬉しいと思うのか、このときの私にはまだこの気持ちがなんなのかわからなかった。