お父さんとお母さんは帰らぬ人となってしまいました…

その後、犯人は捕まり罰せられました。

けれど、たとえ犯人が罰せられてもお父さんとお母さんは帰ってこない。

でも、子供の私にはなにもできない、何も…


その後、私の面倒はガヴリエル様が見てくれました。

けど、いくら面倒を見てくれるといってもそれはご飯や、学校の費用等でした。

もちろんそれだけでも十分助かりました。

でも、ガヴリエル様がいなくなった後は、広い家の中で一人だけ。

それが嫌で寂しくて。

その頃は泣いてばかりいました。


18歳になると、ガヴリエル様はお祝いにこの家をくれました。




『一人であの家は広すぎるからね。これは、18歳になった君へ僕からのプレゼントだよ』




その時は、言葉では表せないぐらい嬉しかったです。

でも、同時に少し寂しかったです。

もう、お父さんとお母さんが本当にいないんだとわかってしまったから。