学級委員会の集まりは無事終わり。
一ヶ月がたった。
その後矢川君と話す機会は無くなっていた。
いつもの通り矢川君の周りには女の子が沢山いて話しかけるにもかけれない。
いっぱい女の子いるし、声かけようと思えないんだけどね。
そういえば、矢川君、まだ来てないなぁ。と思いながら私は遠くのほうを見ていた。
ドアが開く音と共に矢川君の姿が見えた。
何故か今日は遠回りをして私の方へ向かって歩いていた。
「城崎、はよ…」
横を通る時小声で矢川君の声が聞こえた。
「え、おはよっ」
周りに聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさで返事をし矢川君の顔を見ると、少しだけ微笑んでいた。
わざわざ、挨拶をするために私の横を通った…?
考えすぎかな…?