「天!学級委員がんば!
私、先に帰ってるね!
王子様と仲良くねっ!」
『王子様と仲良くね』と耳元で囁いた後智恵は早足で帰ってしまった。
学校の王子様と同じ学級委員…!?
どうしよう。
「おい、城崎。」
「ふぇっ!?!?」
背後から急に声が聞こえ振り向くと矢川悠真君が立っていた。
「なんだその声。
女らしくねぇな。
ほら、生徒会室行くぞ」
「あ、は、はいっ!」
早足で先に行ってしまう彼の後ろを追いかけた。
どう接すればいいのかな??
女の子には冷たいって聞くし…女の子嫌いなんだよね?
あまり近づかないほうがいいかな…?
ーガラッ
「しつれーします」
気がつくと生徒会室の入り口に着いていて、私も続いて『失礼します』と言い中に入った。