矢川君の声が聞こえ私は振り向いた。

すると、目の前に数本の薔薇が差し出された。


「俺は城崎天の事が好きだ。

だから、付き合ってほしい。」

「えっ」


私の頭は思考停止し、混乱していた。

矢川君が私を好き…?


「は、早く返事してくれ…。」

頬を真っ赤に染め目をそらす彼からバラを受け取り、私は矢川君に抱きついた。


「私も!矢川君の事が好きです!」



「っ!
いつからこの薔薇を何倍もの数にして、プレゼンする。」



クールで冷たい彼は本当は、優しくて暖かくて、素直になれなかった王子様だった。

素直じゃないのに少し強引で…。


そんな彼を私はこの先も愛し抜きたい。


そんな彼と過ごすクリスマスが素敵な思い出になりますように...


これからよろしくお願いします。私の大好きな素直じゃない王子様!!


〜クールで強引な王子様end〜