彰と純菜は、乗り物のせいか、他の理由からか、顔が紅潮しているような気がした。



「そろそろ帰ろうか?」



気が付けば、空が赤く染まっていた。



俺たちは、四人とも同じ路線の電車だというので、一緒に帰ることになった。



彰は、何だか楽しそうだ…。


純菜本人がいる前で、結果聞くわけにいかねぇしな。



「じゃあ、あたしここだから、今日はありがとう!」



俺たちの降りる駅よりひとつ前で純菜がいった。



「あっ、俺送って行くから、じゃあっ、杏ちゃんまたね!タケルもな。」