「いやいや、全然だよ。背高いのカッコいいよ。杏…は…その…キレイだし…。」


そんなことを言って俺は自分で照れまくってしまった。



「ほらっ、女子高だとさ、女の子の憧れの的?」



そこで、俺はふと思いついた。



いくら中学から女だらけの学校にいるからといって、テニスの試合やらで男と出会うきっかけは皆無なわけないよな…。



普通に道路歩いてたって、こんなに目立つんだから、色々声かけられるだろ?



その証拠に親友だという純菜は、結構男慣れしてそうだ。



もし、彼氏がいたことがないというのが本当なら……。