「高田君。あたしのことチャンづけじゃなくて良いよ。杏ちゃんだとお兄さんみたいだし。」



笑顔のままの杏が言う。



「あ~、俺もタケルって呼んで。みなそうだし。」



ここで、気になっていたことを聞いてみる。


「杏ちゃん、じゃなくて杏は…、その…彼氏とか…いる?」



「いないよ。」



ヨッシャ~!



心の中でガッツポーズをとる俺。



「…あたし、ずっと中学から周り女子ばかりだし、男の子とあまり関わることなくて…。それにこの身長だしね。男の人ひいちゃうでしょ?」