その後、観覧車を乗りスイーツを食べて解散した。







「今日はありがとな!楽しかった。また夏休み明けな」








小野寺君はそう言うと手を振り続けていた。黒澤君は私の横に小走りで来ると小さな声で囁いた。








「夏祭り、楽しみにしてる」








私も他の皆に聞こえないように自分の口元に手を当てて小さな声で囁き返した。








「私もだよ。今日は久々に話せて楽しかったよありがと。」







「おう!」








黒澤君はニコニコしてあっちに走り去って行った。









「なになに〜?何言われたのよ」









「秘密!」








その後、美優&遥に何度か聞かれたけど夏祭りのことは色んな意味で秘密なのだ。友達にも、家族にも。そして、お医者さんにも。









だって、私が3年前に2人の記憶を無くした日でもあるのだから。