「そんなこといいけど和恋があんな状態だし、緩い乗り物、乗らない?」
遥はそう言うと私の所に来て「緩い乗り物なら大丈夫でしょ?」と言ってくれた。
「賛成!!じゃあ、観覧車でも行こうぜ!またさっきの男女ペアで行こうか」
小野寺君はそう切り出すと「また後でな〜!宮下さん行こうぜ」と爽やかに言いノリの良い美優と観覧車に向かった。
「……何であんなにあの2人元気なの?」
「和恋、あんただけじゃないよ。ここにいる皆はそれずっと思ってるから」
黒澤君と佐々木君は遥の言葉にウンウンと頷いていた。
「じゃあ、黒髪……んんっ!佐々木君行こうかこっちはまだ言ってないこともあるしね。お2人さんまた後でね」
「ああ。それより、俺の名字言う前に黒髪って……」
「そんなこと言ってないけど?あんたは耳鼻科でも行ったほうがいいんじゃないの?」
「ほう?お前、俺より口が達者だな。」
「そりゃ、どうも。ポジティブに受け止めておくわ」
遥が佐々木君にまだ言ってないことがあると言う内容が怖く感じた和恋であった。
そして、それと同時に佐々木君の中では遥のことを今度から"冷血女"と心の中で呼ぶことにしたと後で小野寺君にメールで送ってきたらしい。これは黒澤君情報。