「仕方ないし、佐々木君?だったけ。行こう」








「そーすね。俺久々なので楽しみです」









「奇遇ね。私も楽しみだわ」










ゆっくりと入り口に向かう途中で佐々木君は私に目を合わせないで違う方向を向きながら話をしてきた。本当に正真正銘の人見知りだなと思った。










「皆さん女子の中でまだ部活入っていない人とかいます?」









「何でいきなりそんな話?まぁ、いいけど……部活に入ってない人?んー。さっきお化け屋敷に1番目に入っていった女の子なら入ってないよ」








本当、小野寺君の従兄弟の佐々木君の考えている事がよく分からないな。今度から佐々木君のことを心の中で"黒髪銀ピアス"と呼ぶことにしよう。









でも、私が部活に入っていない和恋の話をした後、黒髪銀ピアスは目を大きく見開いて驚いていた。