「よしっ!準備よし?今日は遊園地行きます」
「よしっ!じゃないくて……。まずさ、今日になってから言わないでよ。遅いんだけど!」
ただいま炎天下の下、星峰荘の玄関前。パジャマのまま朝ごはんを食べているときに美優は言った。
「今日は遊園地行きます。入場券はもうこっちで買っておいたから」
朝ってすぐには脳は回らないものだからボーッとしてその言葉を聞き流していたため星峰荘を出てからハッとした和恋と遥であった。
「ごめんって。それより、早く行こう!ゲストさん方待ってるっから」
そう言うと美優は駅方面に向かって走り出したのであった。
「聞いた?和恋。"そんなことより"だってさ。どこまで自由人なのよ。あと、お願いだから走らないで」
「楽しみだね!ゲストさんって遊園地のオリジナルキャラクターだったりして」
「あー。ありうるね。てか、私はあの遊園地のオリキャラ好きよ」
今日もいい1日にするぞー!!心の中でそんなことを思って遥を後ろに走り出す。