"チュン、チュン"






あっ……鳥が鳴いている。






と思ったらその声はすぐにしなくなった。そのことになんだろうと気になって目を覚ますとそれは美優の私物の置き時計のアラーム音と思われるものからの音だった。








「ビックリした?和恋!これデザイン良くていいでしょ〜?私さこれ見た時、一目惚れしたんだよね!」







遥をチラッと見ると黙ったまま目が開いていて私と美優との会話で起きたらしい。








「でもさ、その音で私だったら二度寝しそうだわ」







遥はムクっと布団から状態を起き上がらせ、その言葉が起きてからの第一声となった。








「あっ、はい。毎日二度寝です。」








「アラーム音、変えろや……」








そんなやり取りで、ケラケラ笑う美優と遥を見ていた和恋は起きたら自分の隣に友達がいることに不思議に思えてしばらくポカーンとしていた。









2人が話しているのをそっちのけにして窓際に行き、カーテンを開けた。







「いい天気なのに、不思議な感覚の朝だなぁ」








自分からしたら夏休みという長期休みでの起床時間7時はとても早起きだと切実に思う。