「遥さ、さっきから"私らしくない"って言っているけどさ全然そういう所があってもいいんじゃない?だって、私だって大喧嘩した後で真相知った時は自分、性格悪いなぁって思ったもん」







「美優は隠し持った性格出ちゃったんだね。きっと。」








「え!!?それはそれで私がやっぱり性格悪いって認めたことで嫌だなぁ。自分の中では色んな人に対して一定の感情で接してるよ?」









「嘘。嘘。ジョーダン。それは知ってるよ。分かった。頭に入れておく。今度から美優の前では"私らしくない"って使わないように心がけしないといけないね」







美優は引き出しから、今度はUNOを引っ張り出してきた。最後にジョーカーのカードを持っている遥の負けなので2人で出来る分野にしたんだろう。







「そーだぞっ!ええっと……んんっ!これから遥殿は私の前では以後"私らしくない"の言葉を厳禁とします。」







咳払いをしてどこかの大臣になっとつもりで美優は正座になって遥に向けて言った。








「はいはい。美優様に言われたら気をつけまーす」







美優のノリに乗った遥は笑いを抑えながらも正座の格好になった。








その後2人は吹き出して、しばらく笑っていた。ただいま時刻は午後の10時。