美優のエピソードを聞いて、しばらくして遥はガバッと顔を起き上がらせた。





「爆発はしたくないな。そんなの私らしくないもん。うん。そーだよ。中学の時から好きだよ。黒澤のこと」







「やっぱりね。こういうことがあるんだし、一応、女の勘は持っておくべきだね。」








美優はハハッと笑って「お返しだ」と言わんばかりにジョーカーともう1枚のトランプを置いた。







「このことさ、和恋には絶対言わないでね?気持ちの爆発とかそんな私らしくないことしたくないし、見せたくないから黒澤に今度こそ気持ち伝えて思いきり振られてやるんだから」








そう言った遥は清々しい表情をして「やられた」と言ってトランプを取った。