その頃…。2人きりになった美優と遥はある話題でもちきりでした。今はトランプを使って7並べをしている最中。








「やっと、遥に聞きたいこと聞ける。」







そう言うとペラッと音を立てて、ハートの1を置いた。







「何?私も一応、誰にも言わないことくらい一つや2つあるんだから答えないかもよ?」







ニヤニヤして遥は手持ちのジョーカーを使って2枚カードを出した。それを渋々取る美優は目は真剣だった。







「んー。そうねぇ。今回は答えて貰わないと困るな。だって、遥さいつも学校で気持ち押し殺してるでしょ?だから、私にだけ教えてよ。」







「押し殺している?私が?結構ズバズバ言いたい事とか言っている方だと思うけどな」








カード2枚分を取った後で美優は遥をじっと見て「遥は、黒澤海斗君のこと好きでしょ?」







「……え?」







一気に静まり返る室内。何かが弾けて波乱の予感がします。