結局。今日は、ろくに総支配人の顔を会わずに
仕事が終わってしまった。
明日は、クリスマスイブだと言うのに。
自宅のアパートに帰宅すると
そのままベッドにダイブした。
ハァッ……とため息を吐く。
電話とかしてみようかな?
いやいや、忙しい時だったら迷惑になる。
重い女になりたくないし……。
前までは、小山さんが好きだったし
こんな想いをするなんて夢にも思わなかった。
今は、総支配人に会いたくて堪らない。
スマホを確認するが連絡なし。
LINEすらない。
せめて、連絡ぐらいしてくれてもいいのに。
忙しい人だと理解しているが
ほっとかれると不安になってくる。
あ~もう。待っていられない!!
ムクッと起きるとスマホの通話ボタンを押す。
遠回しに聞いていたが、少しぐらい会えないか
自分から直接誘ってみることにする。
しばらく鳴らすと電話に出てくれた。
「あ、もしもし」
『何だ?今忙しいんだが……』
明らかに不機嫌そうな声だった。
「すみません。お忙しい中
あのですね……明日のクリスマスイブなんですが、
少しだけでも時間空けてもらえませんか?」
思い切ってお願いをしてみる。